■吹き方(1) 〜 命の本源を体験する 〜
岩笛の吹き口の近くに唇を触れます。
空き瓶で「ボォ〜」と音を鳴らすのと同じ要領で息を吹き込みます。
※息は鼻で吸い、口から吐きましょう。
細く長く、やさしく、岩笛の吹き口に息を吹き込みます。
うまい下手に関係なく、高い音、低い音、
澄んだ音、かすれた音、様々な響きが生じます。
その岩笛から生まれる一音一音に、
無邪気に、
楽に、注意を向けます。
岩笛から発せられる、高く、堅く、奥深い音には
精神を明瞭にしながら、瞑想状態を深くする作用があります。
次第に、
あれやこれやの考え事を越えた、
命の本源の感覚に到達します。
■吹き方(2) 〜 楽器としての岩笛〜
当会の岩笛は2オクターブの音域を持っています。
プロの民俗音楽家がご自身の演奏の中で実際に使用されています。
清らかな、かつ、うなるような高い音を出すことが可能です。
唇の形や口周りの骨格などは人それぞれなので
以下は目安としてご参考下さい。
口笛を吹くように、唇はすぼめません。
唇の息の吹き出し口はできるだけ、横に薄く、縦に小さくします。
下の歯茎を上の歯茎よりもわずかに前に出します。
次にゆっくりと、細く、やさしく、息を吐きながら、
唇をあてる位置や角度を変え、より澄んだ高い音が出る位置を探します。
だいたいの位置としては、
吹き口の下の部分を、唇が、4割から6割ぐらいを覆う程度にします。
(目安ですので、適宜試してみてください)
気に入った音が出るところが割り出せたら
その姿勢を維持し、持続的に音を出し続けます。
まず、この姿勢を無意識的にできるようになるまで、
身体に覚えこませましょう。
日々、数分も吹奏を続ければ、
角度と息づかいは無意識に体が覚えてしまうので、
自然と簡単に高いうなるような音を
奏でることができるようになるでしょう。
■吹き方(3) 〜 音階を出す 〜
次に、その音の出る範囲の中で、
様々な音の出る角度を微妙に調整し音階を変えていきます。
吹き口の角度を変える場合は
下唇に当たる吹き口の下端のヘリを支点にします。
手だけで変えるだけでなく、尺八奏者のように、首を使って
顔をごく微妙に上向き・下向きにコントロールすることでも
角度を変えることができ、その方が調整が安定して行えます。
とりあえず、ドレミファソラシドを吹き分けられることを目指してみましょう。
童謡の「ふるさと」「かえるのうた」「日の丸」などは練習曲として最適です。
ほんの数ミリ単位の角度と唇の位置で
音はガラッと変わります。
また、奏者の心理状態や体調が唇の震えや
息づかいにストレートに反映されます。
単純な作りの岩笛ですが、千変万化の
音の変化をお楽しみ下さい。
活石が持つ『堅深の氣』と、
吹奏者の息吹が一体に練り合わされ、
心身魂、そして周囲の環境を優しく精妙に共鳴・振動させます。
高くうなる岩笛の音をつむぎ出せるようになり、
簡単な曲が吹けるようになると、
曲を楽しみながら
周辺の雰囲気が清められるのが実感できますので、
吹奏の楽しさがこみ上げてきます。
三島由紀夫も作品の中で描写したような、
「清澄そのものかと思うと、
その底に玉のような温かい不透明な澱み」
を持つ響きに 魅せられ、時間を忘れて吹き続ける
こと請け合いです。
■吹奏後のお手入れ
吹奏後は、穴の中に息の水蒸気がたまりますので、
その際は吹き口を下にし、ティッシュなどをあてがい、
水分をよく切ってください。
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